アロマディフューザーを使用してからの手入れ方法
エステサロンや美容室など、店内でお客様にいつも以上にリラックスしてもらうためにも、業務用アロマディフューザーを設置している場合が増えています。ただミストを利用していることもあり、定期的なお手入れは必要となるため、ここではお手入れ方法をご紹介していきます。
業務用アロマディフューザーはメンテナンスが必須
美容室やエステサロンなどリラクゼーション効果の高い施術を提供しているお店を中心に、業務用アロマディフューザーを設置していることは珍しくありません。ただアロマディフューザーは定期的なメンテナンスをしていないと、空気中にカビや雑菌をばらまいてしまう原因を作ってしまう可能性があるので、お手入れをこまめに行うことが重要になります。
一般的に使用されているアロマディフューザーは機器から細かなミストが発生しており、中にセットしたアロマオイルの香りをミストで部屋に行き渡らせる効果があります。このミストは夜間のお湯を沸かして発生する蒸気とは異なり、超音波の振動で水を細かく揺らすことで発生させています。
やかんから出ている加熱された蒸気は、65℃以上の高温となっているため菌が死滅しているため綺麗な蒸気となっていますが、アロマディフューザーの場合は超音波によってミストが発生しているので、加熱殺菌されていないミストで空気中に菌をばらまいてしまう原因となるのです。
しかし普通に使用していれば身体に害となる雑菌が発生することはないので神経質になる必要はありませんが、お店で使用する業務用の機器なら、定期的にお手入れを行い雑菌やカビを抑える対策を行うことが大切です。近年販売されている業務用アロマディフューザーはメンテナンス自体が簡単に行えるタイプが多く登場しており、扱いやすいと人気が高くなっています。
アロマディフューザーのお手入れ方法
お店などで実際に導入されている業務用アロマディフューザーには様々なタイプがありますが、その中でも最もポピュラーだとされているのが超音波タイプです。超音波のこまかな振動を水に伝えることでミストを発生させるので、過熱蒸気とは異なりどうしても雑菌が含まれた状態になりやすく、定期的にメンテナンスをしないと雑菌の他にカビの影響が出てきます。
そこでメンテナンス方法としては、最初にアロマディフューザーに入れてある水は捨てコットンなどの柔らかな素材の布で専用のタンクに付着している水分を全て拭き取ります。細かな部分は布では拭ききれないため綿棒などを使用するようにしましょう。
汚れが付着しているようなら、無水エタノールなどを利用すると綺麗にすることが可能です。 金属部分は超音波発生部分でもあるので、直接手で触れることはないように優しく綿棒などを利用して汚れを除去します。ベタベタとした汚れが目立つ場合、噴霧が弱くなる原因となるので無水エタノールを利用して汚れを除去しましょう。
後はタンク内に適量の水を入れて、洗剤を2~3滴入れ電源を入れ15分~20分ほど動作させます。後は再度水を捨てて布で水を拭き取って乾燥させればお手入れは完了です。メンテナンスをきちんと行うことで、アロマディフューザーを長期的に使用することが出来ますし、抗菌作用の高いペパーミントやユーカリなどのアロマオイルを利用することもおすすめです。
タイプ別にメンテナンス方法は異なる
超音波タイプの業務用アロマディフューザー以外にも、フラスコタイプを設置しているお店も増えてきています。フラスコタイプは水を使用しないタイプなので、超音波タイプと比較しても雑菌やカビが発生する心配がなく安全に使用することができるメリットがあります。
ただフラスコタイプも長時間中にアロマオイルを入れて放置してしまうことで、オイルが固形化してしまい使えなくなってしまう恐れがあるので、タイプ別に適切なお手入れを行う必要が出てきます。 アロマオイルは固形化すると気化してドロドロとした状態になります。そうなると香りを発するガラス管にアロマオイルが通らず噴霧されなくなり、芳香できなくなってしまうのです。
そこで基本的なフラスコタイプの使用方法として、使い終わった後はアロマオイルをフラスコ内に放置させずにボトルに戻すことが大切です。そうすることでオイルに含まれている水分が蒸発する心配がなくなるので、ドロドロとした状態になりません。
放置して固形化してしまった場合は、オイルを取り除き無水エタノールを入れて電源を入れます。あとは15分ほどエタノールを噴霧させることで詰まっていた管がきれいな状態になります。フラスコ内に詰まりがある場合は、パイプ洗浄剤を詰まった部分と汚れた部分まで注ぎ放置しておけば、汚れが綺麗に除去されるので後は洗浄すれば完了です。
多くのお店で使用される機会が増えている業務用アロマディフューザーですが、きちんと定期的なメンテナンスを行うことで機器を長期間使用できるようになったり、カビや雑菌の増殖を防ぐことが出来ます。お手入れの目安としては1週間に1回行うことが大切です。