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あなたは大丈夫?香りを安全に楽しむための注意点!

公開日:2021/12/15   最終更新日:2022/01/11


ペットの臭い対策のために、精油などの香りを取り入れるケースも多いです。ペットによっては、精油を使うと体調を崩してしまうことをご存じでしょうか。とくに、ネコ科の動物にとって精油の香りは危険性があります。また、他にも注意して使用すべき場面もあります。こちらでは、安心して楽しめる精油についてお伝えします。

ペットショップやアニマルカフェでの使用は危険!?

ペットショップやアニマルカフェには、特有の臭いが漂うことがあります。動物の種類が多ければ、さまざまな臭いが混ざり悪臭と感じる場合もあります。そこで、安易に精油などを使ったディフューザーを設置すると思わぬトラブルを起こすことがあるのです。

猫にとってエッセンシャルオイルは危険?

抗菌・消臭効果が優れおりノミやダニ、皮膚トラブルに対して有効であることからペット用のシャンプーにはティートゥリーが配合されていることが多いです。アメリカにおいて、ティートゥリーが猫の中毒を引き起こしたという報告が続き、アメリカでは猫用シャンプー等のティートゥリー配合比率を1%以下にすることが決まっているほどです。

猫に対してティートゥリーの精油の使用についての危険性は、1998年には明確になっていました。猫は、エッセンシャルオイルの成分を上手く代謝できません。そのため、運動失調・筋肉の震え・抑うつ状態・異常行動・嘔吐・めまい・失禁・食欲の減退などの中毒症状を引き起こしてしまうのです。

ティートゥリー以外のエッセンシャルオイルも危険?

猫に対する毒性がとくに高いといわれているのがフェノール類・ケトン類・ピネン・リモネンの4種です。フェノール類を多く含むものには、ミルラ・パチュリークローブ・バッドタイム・ホワイトシナモン・リーフなどがあります。フェノール類には、抗菌作用や抗ウィルス作用、抗真菌作用が期待できます。

ケトン類を含むものには、ペパーミント・ローズマリーなどがありリモネンを多く含むものは、オレンジ・スイートグレープフルーツ・レモン・ベルガモットが代表的なものです。ピネンを多く含むものは、サイプレス・ユーカリジュニパー・パインなどです。これらの精油成分は、他の精油にも微量に含まれている場合があります。つまり、猫に対しては精油を使用しない方がいいということです。

精油でも原液を直接皮膚につけたり、飲用してはいけない

精油は、植物の花・茎・葉・根・果皮・樹皮・種子から抽出される天然の成分で合成香料が一切含まれていません。100%天然素材で作られている精油は、時折スキンケアにつかわれることがありますが、使い方を間違えるとトラブルを引き起こす危険があります。

精油の原液とは

精油は、数百kgの植物から数mlのみ抽出されます。つまり、自然界にある状態のものよりもかなり濃縮された成分が含まれているということです。原液は、刺激が強く誤って精油の原液が直接皮膚についてしまった場合は、赤みや刺激、発疹など皮膚トラブルにつながります。100%天然成分だからと肌に直接つけてしまうことは、危険なことになります。まして、原液を飲むなどさらに危険です。

精油をスキンケアに使うには、オリーブオイル・椿油・ホホバオイル・アルガンオイルなどのキャリアオイルで薄める必要があります。キャリアオイルは、植物油で精油を薄めるために使われるほかそれ単体でマッサージオイルとして使用されるものです。

薄めても注意が必要な精油とは

精油には、薄めた状態でも肌についた状態で紫外線を浴びることで、肌トラブルを引き起こすものがあります。

光毒性のある精油がそれにあたり代表的なものは、ベルガモット・アンジェリカ・ルート・レモン・グレープフルーツの4種です。に当たると、皮膚にダメージを与える「光毒性」という作用を持つものがあります。当店で販売している精油の中で、光毒性を持つのは、ベルガモット、アンジェリカ・ルート、レモン、グレープフルーツの4種です。これらの精油をスキンケアやヘアケアに使う場合は、夜の時間帯の方が安心できるでしょう。

健康状態や体質にも配慮しよう

精油は、天然成分の香りを利用することでさまざまな作用が期待できます。リラックス効果や安眠効果など生活に取り入れることでより豊かに過ごすことができます。ただ、これはあくまで健康体であれば、の話です。体調が優れない場合など精油を使うことで、悪影響を与えてしまう場合があります。

妊婦・乳幼児に使えない精油

月経痛などに悩む女性に対して期待したい通経作用・子宮収縮作用・ホルモン様作用・エストロゲン様作用が期待できる精油は、妊婦にとって危険な精油になります。これらの作用が働くと流産を誘発してしまうことがあるためです。

また、乳幼児は抵抗力が弱く体重も少ないため精油の成分が刺激になるため芳香浴以外の使用はおすすめできません。それ以外にも持病を持っている場合には、疾患を悪化させてしまうこともあるため、使用する前に専門医に確認することがよいでしょう。

精油は使い方次第で生活を豊かにしてくれる

精油は、100%天然成分で作られておりさまざまな作用をもたらしてくれます。禁忌などあり取り扱いが難しいと感じるかも知れませんが、使い方さえマスターすれば生活を豊かにしてくれるはずです。分からないことがあれば、精油専門店で購入することも一つの方法になります。

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