業務用アロマディフューザーと空気清浄機は併用できるのか
業務用アロマディフューザーと空気清浄機は併用することができないと思っている人は多いです。一方は匂いを発するものであり、もう一方は消臭を行うものなので相容れないと思うかもしれませんが、工夫次第で併用が可能となります。どちらも利用したい場合は、これら2つを上手く使う方法について知っておくと良いでしょう。
稼働させる時間を分ければ問題ない
まず、簡単に実践できる方法として稼働時間を分けるという方法をあげることができます。同時にスイッチを入れると空気清浄機が過剰に働いてしまいアロマの匂いがなくなってしまうのであれば、交互に利用することがおすすめです。たとえば、最初に空気清浄機で空気を浄化させておき、スッキリしたと感じられたら電源を切り、業務用アロマディフューザーをオンにするというやり方があります。
出入りが多いオフィスやサロンなどに設置する場合は空気清浄の効果が弱くなってしまうので別の方法がおすすめですが、人の出入りが少ないオフィスなどの場合は効果的なやり方です。外から戻ってくる人が多ければその都度汚い空気が入ってきたりホコリが舞ったりしますが、そうでなければずっと電源を入れておかなくてもある程度の効果を期待することができるので問題ありません。
どちらの効果を強く期待したいのかを考え、朝や休憩時間だけ空気清浄機を使う、午後からだけアロマディフューザーを使用するなど設定すると良いです。稼働させる時間を分ければ空気清浄機が過度に稼働することも、アロマの匂いが全くないという状態になってしまうことも避けられます。簡単に併用したいのであれば、それぞれの機器を稼働させる時間を決めておき、同じ時間にスイッチを入れることがないようにしておくと問題なく使うことができるはずです。
それぞれの設置する場所を工夫する
業務用アロマディフューザーと空気清浄機の設置場所を工夫するという方法もあり、これによって同時にスイッチをオンにしても相互に作用することが少なくなります。機器類はまとめて設置したいと考える人もいるかもしれませんが、真横に置くようなことがあれば業務用アロマディフューザーから発される匂い成分を空気清浄機が浄化し続けることになるはずです。
入り口付近に空気清浄機を設置し、入り口から最も離れた場所に業務用アロマディフューザーを配置すれば、アロマの匂いを損なうことなく空気を浄化しやすくなります。多くの機器は下方から空気を取り込んで浄化しているので、アロマディフューザーを高い位置に置くというやり方も効果的です。
空気清浄機は床に配置、アロマディフューザーは棚の上に配置するようにすると、相互作用を引き起こしにくくなります。全くアロマの香りが浄化されないというわけではありませんが、この方法を取り入れることによってある程度の香りを残しつつ空気を清潔な状態に保つことが可能です。
離していたとしても清浄機がパワフルすぎると良い匂いが全て浄化される恐れもあるので、様子を見ながらパワーレベルを調整しておくことも大切だと言えます。同じ時間帯に稼働させたいと考えている場合は、それぞれの機器を置く場所を工夫し、干渉しづらい状態で稼働させるようにしてください。
注意点があることも理解しておこう
ただし、業務用アロマディフューザーと空気清浄機を併用するときにはいくつかの注意点があることも知っておかなければなりません。
まず、空気清浄機がハイパワーのものを使っている場合は、稼働レベルを低く設定していたとしてもアロマの匂いを分解してしまう可能性があります。業務用のパワフルなもの、殺菌や分解力に優れた製品を使用していると、低レベルの作動でもアロマディフューザーの効果を打ち消してしまう可能性があるので要注意です。
併用した場合は、アロマが香り続けることで空気清浄機が過度に反応し、機能低下や故障が起こる可能性もあります。強く匂いを漂わせたいと思ってたくさんのアロマをディフューザー内に入れてしまったり、機械同士を近くに設置したりするとこの問題が起こりやすくなるでしょう。24時間稼働を何日も続けていたとしても問題ないとされている空気清浄機が多いですが、常に分解しなければならない状態をつくり出すことによって性能に影響がないとは言い切れません。
オイルの量を控えめにする、設置場所を離す、ときどき機器を休ませるなどの工夫を取り入れると劣化や故障を防ぎやすくなりますが、問題が生じるケースもあると知っておくべきです。トラブルを起こさずに2つを併用したいのであれば、こういった問題を知った上で対策を講じて利用することが大切だと言えるでしょう。
業務用アロマディフューザーと空気清浄機は正反対のものですが、併用することも不可能ではないです。ですが、使い方を工夫したり注意点を知っておいたりする必要があるので、詳しい内容を知った上で併用するかどうかを決めることが大切だと言えます。